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2019.01.29プロフィール写真
画質が荒くて、ピントが合ってなくて、格好も髪型も決まってなくて、化粧も落ちている私の、最高のプロフィール写真。
最近プロフィール写真を変えた。
今までのプロフィール写真は私なりに化粧をちょっと濃い目にして、肌が明るくみえるよう白いシャツを味方に足掻き、プロの方に撮って頂いたそれはそれはそれは素敵な写真だった。
あれから年も重ね、プロフィール写真の提出を頼まれるたびに少々嘘をついているような罪悪感がチクチクと痛み出した。
ということで、プロフィール写真を変更しようと…
だが、ちょっと待てよ。
時に被写体の泣き顔や辛い姿を撮影している自分が、バッチリ化粧とライティング、更には自分史上最高のキメ顔をプロフィール写真にするのはあまりにも横しまではないか。
それならば…。
撮影させて頂いている被写体の小学2年生女の子Aちゃんに入院中の暇つぶしにでもなればと使い捨てカメラを2つ渡した。ひとつはAちゃん、もうひとつはAちゃんの双子の妹Bちゃんに。
退院後動物園に行った際に、2人ははそのカメラで好き好きに、フクロウさんを撮って、コウモリさんを撮って、私を撮って、ヤギさんを撮って、ママを撮って、AちゃんはBちゃんを、BちゃんはAちゃんを撮っていた。
数日後、出来上がった写真の中には、フクロウさんがいて、コウモリさんはいなくて、私がいて、ヤギさんがいて、ママがいて、同じDNAを持ったお互いがいた。
プリントを見て私のプロフィール写真はこれにしたいと思った。被写体目線の自分こそ写真家の鳥飼祥恵。
他のプロの写真家さんのそれ比べるとクオリティもインパクトも劣るだろう。しかし、これぞ私の最高のプロフィール写真。
先日開催されたトークショーで「良い写真とは?」と質問があった。
私は「世界を変える写真」と応えた。
私が思う「良い写真」とは彼女が撮ってくれたそんな写真だ。